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義トリオに翻弄される毎日です。
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つべこべ言わずに書こう、うん。
音大パロの続きです。


+ + + + +   




『っちゅーことは孫市に話をつけておけば良いんじゃな? 確かにあいつはアポなしの男には会おうとせんからのぅ』


明るい声が受話器から返答を返してくる。
その言葉からは訛りを感じさせるが、逆にその声質とあいまって親しみやすさを表していた。


「申し訳ありません秀吉様」


別段とがめた様子もないのに素直に謝る。
三成が敬語を使う数少ない相手だ。
案の定電話の相手は気にするな、と軽快に笑った。


『しっかし嬉しいもんじゃの! お前さんの口からこういうことが聞けるなんて! ねねも喜んどるじゃろ~?』
「…不愉快だっただけです」
『はっは! 照れんでいいぞ!』 
「…」


どうせ何を言ってもこんな風に言い返されるに決まっている。
言い返すのも面倒になって三成は口をつぐんだ。

と、ひとしきり笑った電話の主がふと尋ねた。


『…ところで三成。 お前さん自身の調子はどうじゃ?』


やはりそういう話にはなる。
この方も音楽と深い関わりを持つ方だから。
むしろこの方がいるからこそ、自分は今目標を持って音楽をしているのだ。


「順調です。 必ず成功させてみせます」


調子が良いのは本当だ。
練習量も練習の質も、自分が納得できるほど十分取れている。
手ごたえも感じていた。
だから三成はその問いに迷うことなく答えた。

しかしそれに反して、相手は少し間を持って言った。


『…三成』


自分を呼びかける、先とは違った真剣な声。


『焦るな』


たった一言の言葉。
だがそれが妙に耳に残った。


「焦ってなんかいませんよ。 問題ありません」


実際そう思っていたし、自信もあった。
だから彼の過保護なまでの心配に疑問が湧く。
何故そんなことを言うのか、三成には理解できなかった。

電話口の声はその三成の断言にまた少し考えていたようだったが、ひとつ小さく息を吐くと言った。


『…、…わかった。 じゃがくれぐれも無理せんようにな。 また連絡待っとるぞ!』
「秀吉様こそ、休息はおねね様のお怒りを買わない程度にしてくださいね」
『よ、余計な世話じゃあ!!』


そして通話を切る。
携帯のディスプレイに表示されたその名を見る。
豊臣秀吉。
…秀吉様。


「…今年必ず、あなたに追いつきます」




+ + + + +


もうちょっと書きたかったけど時間切れ~。
次は幸村サイド!
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