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義トリオに翻弄される毎日です。
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何とか期限に間に合いました!!
音大パロ更新ですー!
あぶねぇ…危うくペナルティーが科されるところであった…。

ちょっと内容の話になりますが。
孫とガラシャの息の合った会話と演奏(まだあんましてないけど)のとこが書いててすっごく楽しかったですvv
この二人ってほんと素敵な組み合わせだと思うの。
カプとかじゃなくて、信頼してるところが良い!
何よりガラたんが健気かわいいのよね。
孫は死んでなんかおらぬ!!って父上に怒るとことかぐっときた。
たぶん父上にしてみたら初めての反抗期だっただろうな。
光秀は神経質そうだから3日間くらい寝込んでそう(笑)


音大パロに影響されてってわけじゃないとは思うんだけど、久しぶりに楽器を触りました。
うん、旧友と再会した気分!
いろんなことに追われながらやってたあの時より素直に向き合えたな。
もちろん技術面では以前の方がずっとあったけど、こんな演奏もたまにはいいよね。
また時々触りたくなっちゃいましたv
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全然短い…ちょっとまとまってないのでとりあえず。
ひょっとしたら少しずつ追加で書いていくかもです。


+ + + + +




肩より少し上でさっぱりと切られた髪を編みこんでいた。
くりくりしたと大きな瞳は薄く緑がかっている。

突然の声掛けに目を瞠った幸村に構うことなく少女はにっこりと笑った。


「わらわはガラシャ! 弦楽科ヴィオラ専攻の一年生じゃ! そなたも新入生か??」
「あ、はい…作曲科の真田幸村といいます」


別に敬語でなくても良いのだが驚いたせいか口をついて出た挨拶は妙に丁寧になってしまった。 
自分でも大分おかしいなと思ったが相手は別段気にする様子もなく、「幸村、か…」と繰り返し自分に言い聞かせるように呟いている。
というか、どう聞いても変わった名前だ。
…外国人だろうか。

しかし聞いてみる暇もなくガラシャと名乗った少女は笑顔を深めて手を差し出してきた。


「そうか! ではわらわたちはもうダチじゃな!! よろしくなのじゃ!!」


とてつもなく急展開である。
まあしかしこちらにも断る理由もない。
それにどちらかというと友達が作れるか不安だった幸村には嬉しい申し出だった。
「あ、えと、よろしく…」とおずおずと手を差し出すとガラシャは子供のように握手した手を上下に大きく振ってみせた。




+ + + + +
ぼちぼち進めます~。


+ + + + +




桜はもう満開のころを過ぎて、早くも葉を見せる準備を始めている。
それでも花弁が舞うその様はどことなく浮世離れをしていると思う。

心地よい春の陽気に照らされながら幸村は目を細めながらしばし桜を眺めた。
隣を通っていくおばさんが訝しげにこちらに視線を走らせるのに気づいたのは数分後だ。


(あ、いけないいけない)


幸村は顔をふるふると振って気分を一新させる。

そうだ、今日は入学式なのだ。

真新しいスーツに身を包む自分の姿を確認すると現実が戻ってくる。
暫く準備をしてきたから意識はあったが、それでも慣れ親しんだ友人たちがいないのは不安なことだった。
そのことを思い出して、幸村は若干肩を強張らせながら歩き出した。

寮から大学への裏道を抜けていく。
次第に大通りに近づくにつれて先が騒がしくなってきた。

あれ、と思って先のほうに目を凝らしてみると、そこには白い立て看板。
そして正門から見える長蛇の列。


(うわ…)


幸村は声を上げそうになった。
そこにいたのは予想していた自分同様にスーツを着た一団だけではなかった。

やたら明るい顔をして「入学式」と書かれた看板の前で記念撮影をする夫婦。
親だけではない、祖父母もちらほらと見える。
そして在学生と思われる集団も。

何で新入生じゃない人がいるんだろう?と思いながら何気なく通ろうとすると。


「君新入生!? スポーツに興味ない!? 俺たち柔道サークルなんだ」 
「お、キミ山が好きそうな顔してる!! 一緒にのぼろうよ!!」
「待って、キミの名前田中でしょ!? あれ、違う? ごめんごめんとりあえず話聞いてかない?」
「俺他大の学生なんだけど、楽器やってる人にぜひ来てほしいんだよね!! インカレ楽しいよ! どう?」


思いっきり勧誘された。
あわわと思っているうちにどんどん人が集まってくる。

最初のうちは昔友達に誘われて剣道やってましたとか、よくわかりましたね海見たことないんですとか、すみません田中さんではありません人違いではないですかとか、いちいち(若干ずれた)返事をしていた幸村だったが、さすがに相手の勢いに押されてあいまいな笑顔で逃げるように講堂前に辿り着いた。

はぁ、とため息をついて一度落ち着く。
なんだかもみくちゃにされて、さらにたくさん勧誘のチラシを貰ってしまった。
とりあえずしまおうと幸村は鞄をごそごそと開いた。

そんな時。


「こんにちは、なのじゃ!」


溌剌とした女の子の声がした。
振り返ったその少女の髪は燃えるような真紅であった。




+ + + + +


誰だかもうわかっちゃいますね(笑)



つべこべ言わずに書こう、うん。
音大パロの続きです。


+ + + + +   




『っちゅーことは孫市に話をつけておけば良いんじゃな? 確かにあいつはアポなしの男には会おうとせんからのぅ』


明るい声が受話器から返答を返してくる。
その言葉からは訛りを感じさせるが、逆にその声質とあいまって親しみやすさを表していた。


「申し訳ありません秀吉様」


別段とがめた様子もないのに素直に謝る。
三成が敬語を使う数少ない相手だ。
案の定電話の相手は気にするな、と軽快に笑った。


『しっかし嬉しいもんじゃの! お前さんの口からこういうことが聞けるなんて! ねねも喜んどるじゃろ~?』
「…不愉快だっただけです」
『はっは! 照れんでいいぞ!』 
「…」


どうせ何を言ってもこんな風に言い返されるに決まっている。
言い返すのも面倒になって三成は口をつぐんだ。

と、ひとしきり笑った電話の主がふと尋ねた。


『…ところで三成。 お前さん自身の調子はどうじゃ?』


やはりそういう話にはなる。
この方も音楽と深い関わりを持つ方だから。
むしろこの方がいるからこそ、自分は今目標を持って音楽をしているのだ。


「順調です。 必ず成功させてみせます」


調子が良いのは本当だ。
練習量も練習の質も、自分が納得できるほど十分取れている。
手ごたえも感じていた。
だから三成はその問いに迷うことなく答えた。

しかしそれに反して、相手は少し間を持って言った。


『…三成』


自分を呼びかける、先とは違った真剣な声。


『焦るな』


たった一言の言葉。
だがそれが妙に耳に残った。


「焦ってなんかいませんよ。 問題ありません」


実際そう思っていたし、自信もあった。
だから彼の過保護なまでの心配に疑問が湧く。
何故そんなことを言うのか、三成には理解できなかった。

電話口の声はその三成の断言にまた少し考えていたようだったが、ひとつ小さく息を吐くと言った。


『…、…わかった。 じゃがくれぐれも無理せんようにな。 また連絡待っとるぞ!』
「秀吉様こそ、休息はおねね様のお怒りを買わない程度にしてくださいね」
『よ、余計な世話じゃあ!!』


そして通話を切る。
携帯のディスプレイに表示されたその名を見る。
豊臣秀吉。
…秀吉様。


「…今年必ず、あなたに追いつきます」




+ + + + +


もうちょっと書きたかったけど時間切れ~。
次は幸村サイド!
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